ウグル・ケウセル は、東京とシドニーを拠点に活動するアーティストです。彼女の創作の原点は、トルコで過ごした幼少期にあります。
子どもの頃からアートに強く惹かれ、人物スケッチを通じて観察力と表現力を養いながら、水彩やさまざまな画材を用いた実験的な制作に取り組んできました。地元での教育を通じて、基礎的な技術と豊かな感性を育みます。
その後、東京でのキャリアでは、ロゴやポスターのデザイン、書籍のイラスト制作など、視覚表現の分野で専門性を発揮。
しかし、日本とオーストラリアで長年を過ごす中で、自らの原点に立ち返り、絵画とドローイングという純粋な創作活動へと再び舵を切ります。
現在は、アーティストとしての活動に加え、水彩画の魅力を広めるべく、グループおよびプライベートでのワークショップも精力的に開催。
技術の共有だけでなく、創造する歓びを伝える場づくりにも注力しています。
彼女の作品は、水彩、ガッシュ、インクを用いた半抽象的で独自のスタイルを特徴としています。色彩は軽やかに、フォルムは有機的に流れ、繊細なディテールとレイヤーを重ねた画面は、静と動、具象と抽象の間を絶妙に行き来します。そこには混沌と調和、感情の奥行きと超越的な視点が共存し、一つひとつの作品が物語性を持って立ち上がります。
主な展覧会・受賞歴:
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2024年|リバプール・ヘルス&アカデミック・プレシンクト「アート・イン・ヘルス」プロジェクト、コミュニティ・アーティスト(シドニー)
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2024年|「Fifty Squared Art Prize」ファイナリスト(Brunswick Street Gallery/メルボルン)
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2024年|「9×5 Landscape Prize」ファイナリスト(Waverley Woollahra Art School/シドニー)
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2022年|「LAS Art Prize」水彩画部門 優勝(Casula Powerhouse Arts Centre/シドニー)
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2022年|「9×5 Landscape Prize」ファイナリスト(Waverley Woollahra Art School/シドニー)
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2022年|「ガリポリ・アート賞」ファイナリスト(シドニー)
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2021年|パブリックアートプロジェクト「Smart Bin」(Blacktown市議会/シドニー)
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2021年|グループ展(The Leo Kelly Blacktown Arts Centre/シドニー)
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2021年|コレクティブ展(ブルガリア)
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2021年|グループ展(トルコ)
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2021年|グループ展(トルコ)
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2003年|二人展(世田谷美術館/東京)
